ベランダのプランターでネットメロン『ころたん』栽培しました!(1/2)
5月のこと、とあるホームセンターのガーデニングコーナーをぶらぶら見て回っていたところ、メロンの苗コーナーにあった小さなメロンの苗が目に留まりました。
その名は『おうちでネットメロン ころたん』です。
サカタのタネHP→ http://www.sakataseed.co.jp/special/korotan/
『ころたん』という可愛らしい響きと小さな可愛らしい姿から
「意外に簡単そう」→「初心者の自分でも育てられそう」→「安いし(500円くらい)失敗しても諦めがつくし、美味しかったら儲けもん」→「試しに買ってみよう。有名なサカタのタネ製だし」
という安易な発想で、たくさん実ったメロンを想像してその場で即決しました。
ついでに、ほったらかしで育つという触れ込みのミニトマトと新しいプランター、土も一緒に購入しました。
※その時は、あとで苦労することなど知る由もありませんでした...
で次の日、意気揚々と『ころたん』(とミニトマトも)をプランターへ植え替えてベランダで栽培を開始しました。
↓2016年5月7日 ※左側が今回の主人公『ころたん』
(右側は一緒に買ったミニトマト)
↓プランターで栽培を始めて1ヶ月後の6月11日(雄花と雌花が咲いてます)
ベランダのプランターで栽培を始めてから、あれよあれよと大きくなり(右のミニトマトも...)、育て始めて1ヶ月、最初に買い与えた支柱よりも背が高くなったため、さらに背の高い支柱を買って追加しました(緑色の3本)
『ころたん』に添付されている説明書には、不要なつるの芽を摘んでつるの本数を調整したり、花が咲いたら雄花の花粉を雌花に受粉させよといったことが書かれており、ど素人の自分にはなかなか手強い相手でした。
ちなみにサカタのタネのHPにもころたんの作り方が載っていますよ↓
http://www.sakataseed.co.jp/special/korotan/tsukurikata/
不要な芽を摘むのは場所さえ間違えなければ難しくなかったのですが、受粉はなかなかのものでした。
ハチやチョウチョがいれば自動的に受粉してくれるようなのですが、うちのベランダにはそのような働き者は現れず、よく現れるのはハエと変な虫です...
ハエや変な虫にはさすがに期待できないため、自らハチ役を買って出た次第です。
黄色い花が咲くのですが二種類あり、花の付け根がモッコリしてるのが雌花、スッキリしてるのが雄花で、ハチでなくても分かる分かりやすさですが、厄介なのは受粉です。
ネットの情報を見てみると、受粉は花粉が多い朝一にやるべしということが書かれていたため、少し早めに起床して、雄花を摘み取り、花びらを取り払って雄しべをむき出しにして、雌花の雌しべにチョイチョイと付けてから出社するという日々が1ヶ月ほど続きました...
なんだか虚しい気持ちになったのを覚えています...
雄花の花びらを取り払って雄しべをむき出しにすると非常に小さく、それを指先に持って雌花の中に差し込むのは至難の業で、うまいこといったのかどうか全く手応えが無いのです...
ちなみに、綿棒を使ってチョイチョイする戦法を試しましたが、綿の部分が大きくて雄しべにたどり着かないので諦めました...
つま楊枝では雄しべと雌しべにたどり着きますが、肝心の花粉が付かないのでNGでした...(涙)
自らハチになって受粉活動を朝からせっせとやりましたが、雌花達のモッコリは一向に大きくならずにしぼんでいき、花が無くなります。受粉失敗です...
が、失敗にめげていてはダメです。美味しいメロンのために新しい雌花が咲いたら受粉、新しい雌花が咲いたら受粉・・・を繰り返します。
ハチになって受粉活動を始めた頃から気付いていたのですが、雄花の雄しべに黒い小さな虫が数匹歩き回っており、なんとなく花粉目当ての虫のように思えたのでネットで調べてみると、アザミウマ(スリップス)という花粉を食べる害虫でした...もうイヤだ...(涙)
スプレー式の薬をかけても小さな花の中まで行き渡らせるのは難しく、風向きによっては部屋の中に薬が入ってくるのでイヤになり挫折...
色々調べると、黄色や青色に集まるアザミウマの性質を利用した粘着テープがあることが分かり、早速近所のホームセンターへ行くと、ちゃんとありました。黄色で虫を集めて引っ付ける兵器が。
先人達も苦労なさったのですね。
で、意気揚々と黄色い虫捕獲粘着テープを支柱に固定すると、ベランダに遊びに来たハエや変な虫がまんまと罠に引っかかります。爽快な気分です。
とは言え、虫捕獲粘着テープは万能ではなかったようで、相変わらず雄しべにはアザミウマがせっせと忙しげに花粉を求めて歩き回っています...
そうこうしているうち、ついに雌花の一つのモッコリがさらにモッコリしだしました。『ころたん』誕生です。感動もひとしおです。
ころたん誕生後も新しい雌花と雄花たちが「ころたんになるかもよぉ」と次々に生まれてくるのですが、おじさんバチの努力は報われず(というか、花粉を食べるアザミウマが悪い!)、これ以上『ころたん』の弟や妹を生み出すことはできず、『一人っころたん』を大事に育てることになりました。
↓7月2日 虫捕獲シートとチビ『ころたん』(捕獲シートの少し上にぶら下がってます)
7月2日 虫捕獲シートの少しアップ(食事中の方ごめんなさい)
つるは休む暇もなく伸び続けて背丈が支柱を超えてしまい、重さで下に垂れ下がってきましたが、どこまで伸びるか分からないので、支柱を追加するのは諦めました...すごい生命力です。
「なるようになれ!」という気分です。
(2/2へ続く)